Vbeam 2について

Vbeam 2

Vbeam 2は、パルスダイオードレーザーの一種であり、あざや毛細血管拡張症の治療で保険治療で使われたり、美容クリニックで行われる皮膚治療にも使用されます。赤アザ、毛細血管拡張症、赤ら顔を改善するだけでなく、酒さ、ニキビ跡、傷跡、ケロイドの赤み、血管腫など、さまざまな赤みの問題を改善するレーザー治療法です。
この治療法は、特別なダイレーザー(パルスダイレーザー)を使用し、血液中のヘモグロビンと相互作用して、血管を縮小したり壊したりすることで赤みを軽減します。血管が拡張したり増殖したりして起こる赤みの症状に対して効果があり、酒さによる赤ら顔、毛細血管拡張症でちりちりとした表面の血管が目立つ症状、赤あざの単純性血管腫、ニキビ跡や傷跡の赤みなど、広範囲の赤みを治療できます。
この治療法は、痛みを最小限に抑え、他に代替え対応ができない特別な効果を出すため、専門的な治療を行うクリニックには必要不可欠なレーザーです

Vビーム2で効果のある症状

  • 赤ら顔、しゅさ
  • 毛細血管拡張症
  • 小鼻の赤み
  • 老人性血管腫(赤イボ・赤ほくろ)
  • 赤あざ(単純性血管腫)
  • ニキビ跡の赤み
  • 傷跡、ケロイド
  • 静脈湖
  • ウイルス性いぼ

メリット

1.効果的な赤み改善

Vbeam 2は、毛細血管拡張症や赤アザなど、皮膚の赤みを引き起こす状態に対処するのに効果的です。レーザーは特定の色素(ヘモグロビン)に反応し、赤みを改善します。

2.痛みの少ない治療

Vbeam 2は、冷却システムを備えており、皮膚を冷やしながらレーザーを照射します。これにより、痛みやダウンタイムを最小限に抑えることができます。治療中の痛みが軽減され、患者さんにとって快適な治療体験が提供されます。

3.ダウンタイムが少ない

Vbeam 2治療は、ダウンタイムがかなり少なくなるように設計されています。ダイレーザーは紫斑などの特徴的なダウンタイムが出やすいですが、Vbeam 2では、ほとんどダウンタイムを出さずに治療することも可能です。治療後すぐに日常生活に戻ることができます。また、施術後の腫れや痛みが最小限に抑えられます。ただし、治療強度によっては、赤み、むくみ、紫斑などが発生します。

⇒Vビームのダウンタイムについて

4.多様な皮膚トラブルに対応

Vbeam 2は、赤みだけでなく、毛細血管拡張症、赤あざ、いぼ、ニキビ跡など、さまざまな皮膚トラブルに対応できます。

5.施術時間の短さ

Vbeam 2の治療は、短時間で行うことができます。施術自体は15分程度で終わることが多く、忙しい方でもスケジュールに組み込みやすい治療方法です。

6.安全性の高さ

Vbeam 2は、多くの専門クリニックで使用されており、安全性が認められているレーザー治療です。適切な照射条件とアフターケアにより、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。

デメリット

1.複数回の治療が必要

Vbeam 2で最適な結果を得るには、通常、複数回の治療が必要です。治療回数は、症状や個人の状況によって異なります。

⇒Vbeamの治療回数、治療間隔について

2.効果に個人差がある

Vbeam 2の効果は、個人差があります。治療の反応や結果は、皮膚の状態や色、治療部位によって異なります。

3.それでも紫斑は出るときは出る

Vbeam 2は過去のパルスダイレーザーに比べると、紫斑や腫れはかなり少なくなりましたが、それでも出るときは出ます。

全くダウンタイムが無いわけではないので、紫斑が出た場合はお化粧で隠していただいたりする必要があります。

治療回数の目安

Vビームで治療できる症状は、赤あざからイボまで幅広く、部位・症状により治療回数が大きく変わってきます。治療回数の目安は下の表の通りになります。重症度によっては、回数が増えることがあります。

症状・お悩み 治療回数
赤ら顔、酒さの赤み 5回程度で改善、10回でかなり改善。
毛細血管拡張症 1~5回。
老人性血管腫(赤ほくろ・赤イボ) 1~2回。
赤あざ(単純性血管腫) 5回以上、部位や色の濃さによってかなり変わります。
ニキビ跡の赤み 1~5回。※クレーターには別の治療をご提案します。
ケロイド、傷跡 5回以上。体質や大きさで変わります。
ウイルス性いぼ 1回~。ウイルスの活動性の高さにより変わります。
脂漏性角化症・老人性疣贅 1~2回。

Vビームを保険適用で治療する場合(単純性血管腫、毛細血管拡張症、いちご状血管腫の3疾患のみ)は3ヶ月に1回の治療になります。自費で使用する場合は、医学的には2~4週間に1度の頻度で照射することができます。

注意事項

1.光感受性薬の使用を中止

Vbeam 2で治療を受ける前に、光感受性薬の使用を中止する必要があります。これらの薬は、レーザー治療中に皮膚の光感受性を高めることがあり、副作用のリスクが高まるためです。クリニックの医師と相談して、適切な対処法を決定してください。

2.日焼けの回避

Vbeam2での治療前後は、日焼けを避けることが重要です。日焼けした皮膚は、レーザー治療に対する感受性が高くなり、副作用のリスクが増加します。治療前後は、日焼け止めを使用し、直射日光を避けることが望ましいです。基本的には治療期間中は紫外線対策を徹底しするよう、習慣づけてください。

3.治療適応の確認

Vbeam 2は、多くの皮膚トラブルに対して効果的ですが、すべての症状に適用できるわけではありません。医師・カウンセラーと相談し、自分の症状が治療適応であるか確認してください。

4.妊娠中・授乳中の女性への注意

妊娠中や授乳中の女性は、ホルモンバランスの変化により、皮膚の状態が不安定になることがあります。そのため、Vbeam 2治療を受ける前に、医師と相談することが重要です。

5.アフターケアに注意

治療後は、皮膚が敏感になることがあります。医師・看護師から指示されたアフターケアに従い、適切なスキンケアを行ってください。また、治療後の皮膚が乾燥しないように保湿を心がけてください。

おススメ内容

1.赤みや炎症のある皮膚トラブル

Vbeam 2は、酒さや毛細血管拡張症など、赤みや炎症を伴う皮膚トラブルに対して効果的です。

2.シミや色素沈着の改善

シミや色素沈着に悩んでいる方にも、Vbeam 2はおすすめです。基本的には赤みに反応するレーザーですが、赤みと茶色は表裏一体な部分があり、特別は照射方法を行う事により、シミや色素沈着にも反応させることができます。また、毛細血管を減らすことで、モヤモヤした茶色の色素を改善することもできます。

3.肌質改善

Vbeam 2は、肌の質感や毛穴の状態を改善する効果もあります。肌のトーンや質感が気になる方にもおすすめの治療です。

4.瘢痕・傷跡の改善

Vbeam 2は、ケロイドや瘢痕、傷跡の赤みや盛り上がりを改善する効果もあります。ニキビケロイドや手術ケロイドなどの瘢痕に悩んでいる方にも使用しています。回数はかかりますが、なかなか改善が難しいケロイドにも効果を及ぼす稀少なレーザーです。

5.たるみ・小じわの軽減

Vbeam 2は、皮膚のコラーゲン生成を促進し、たるみや小じわを軽減することが期待できます。アンチエイジング効果を求める方にも、この治療が適しています。

Vbeam 2は、赤みや色素沈着、肌質改善など、幅広い皮膚トラブルに対応できる治療法です。安全性が高く、痛みが少なく、ダウンタイムも少ないことから、幅広いお悩みに使用することができます。

ただし、効果には個人差があり、複数回の治療が必要です。また、治療によって一時的な赤みや腫れ、紫斑が生じることがあるため、医師・カウンセラーと相談しながら適切な治療プランを立てる必要があります。

赤みを中心とした皮膚トラブルに悩んでいる方は、Vbeam2を検討してみてはいかがでしょうか。

6.いぼの切除

Vbeam2は、スポットサイズを絞って、出力を上げることで表在性の角化病変、『いぼ』の治療を行う事が出来ます。2週間~3週間程度、”カサブタ”のような状態になり、ポロっと取れるという治療です。

ほとんどが一回で取れますが、大きなものや、隆起が強いものは2~3回かかる場合があります。

『いぼ』のように隆起していても、表在性の角化病変でない場合はVbeam2では治療できませんので、診察の上、医師の判断で治療法の変更となりますのでご了承ください。

料金は、Shot数により変わりますので、当院カウンセラーにお尋ねください。

料金

Vbeamフェイシャル(自費) 毛細血管拡張症等、保険診療の場合(病変部のみ)、3割負担の場合、概算
全顔 34,100円 保険10670点(185cm2)
自己負担32,010円
半顔 27,500円 保険8670点(138cm2)
自己負担26,010円
両ほほ 22,000円 保険6170点(88cm2)
自己負担18,510円
鼻・鼻周囲 12,100円 保険3670点(36cm2)
自己負担11,010円
口周り(ほうれい線内側) 11,000円 保険3170点(27cm2)
自己負担9,510円
前額部 14,300円 保険4170点(48cm2)
自己負担12,510円

※保険診療での面積・点数は概算です。保険適応となるのは、毛細血管拡張症、単純性血管腫、いちご状血管腫のみです。
※保険診療の場合、治療頻度は3カ月に一回となります。3カ月経過していない場合は治療できません。