一般に、皮膚腫瘍を診断する際には、それが良性か悪性かを判断すると同時に、どういった発生由来なのかを考える必要があります。

明らかに肉眼的に良性であると判断できる場合は実施しませんが、悪性かどうかの判別がつきにくい場合や、発生原因がわからない場合は、病理組織診断を実施させていただきます。

1. 皮膚良性腫瘍

表皮母斑

皮膚腫瘍により深さが様々で、表層のみの切除で良いものや、深部まで切除する必要があるもの、1回で取り切れないもの、それぞれに治療法が異なります。

また、同じ腫瘍でも体の部位により治療法を変えたほうが傷跡が目立ちにくいものなどもあります。

↓詳しくはリンク先をご覧ください。

  1. 粉瘤・アテローム・表皮のう腫
  2. ケロイド
  3. いぼ(脂漏性角化症)
  4. 首のいぼ(アクロコルドン)
  5. 先天性色素性母斑

2. 皮膚悪性腫瘍

基底細胞癌(BCC)

有棘細胞癌(SCC)

日光角化症(AK)

ボーエン病

悪性黒色腫(MM)

悪性黒色腫

などが多く見かけられます。一回で単純切除できる大きさ・深さのものは当院で治療することも可能ですが、悪性度の高いもの、深いもの、大きいものは大学病院などの専門外来で治療する必要があります。

3. 軟部組織腫瘍

脂肪腫には、皮下組織に見られる浅在性脂肪腫と、筋膜下、筋肉内、筋肉間に見られる深在性脂肪腫があります。通常は、成熟脂肪組織で構成される柔らかい単発性腫瘍ですが、稀に多発性することがあります。深在性脂肪腫は深層に存在するため、部位によっては重要血管・神経などの解剖学的知識が重要になってきます。

詳しくは、下記リンク先をご覧ください。

脂肪腫

深在性脂肪腫